同タイトルのアーナルデュル・インドリダソンの小説を映画化したものです。
物語の構成や一部原作と異なりますが、いやぁ、景色が素晴らしい。
事件の舞台はアイスランド。
首都レイキャビクのとあるアパートで一人の老人の死体が見つかったところから物語が始まるのですが、この映画版は冒頭にとあるシーンが挿入されています。
そもそものきっかけがこの冒頭であり、原作では描かれていないシーンであり、時系列に沿ったシーンでもあります。
ミステリーと言ったらトリックがつきものだと思うのですが、最近英国ミステリーとこの『湿地』から始まるエーレンデュルシリーズを読んでいてその限りではないと知りました。
犯人を追ううえで謎があればいいというかんじで、本作も「なぜ殺されたのか?」という部分が重要となってきます。
なので、途中で犯人に気づく人もいると思いますが、じゃあラストはどうなるのか?
そこは見てのお楽しみということで。
私は先に映画を観て、その後に原作を読んで、再び映画を観ました。
考えれば考えるほど切ないミステリーです。