anonyme cahier

四方山事

映画「カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇」(2019)

 

 現在Amazonプライムビデオで配信されています。

 ラブクラフトの「異次元の色彩(もしくは「宇宙からの色」)」が原作です。

 

 すでに原作は読んでいて「これは怖い」と思ってたところに映画化のお話。

 ニコラス・ケイジ氏にホラーのイメージがまったくなくて、もしかしたらB級ホラーになってしまうかもしれないと思っていたのですが、個人的にちゃんとホラーでした。

 

 スペース・ホラー、コズミック・ホラーというジャンルがあるようなのですが(たぶん、「エイリアン」的なものを指すのかなと)、久々に苦手を意識しました。

 グロは元々苦手なのですが、意識的に想像することを避けているモノ、形があるようで、それを本作で認識させられたような気がします。

 

 あらすじは、森の奥の一軒家の庭に隕石が降ってくる。それを機に、庭に奇妙な植物が生えるようになり……から先はもう想像できますね。

 その一軒家に住んでいる家族がどう変化していくのか、というところがメインです。

 私的にはシャワーシーンでニコラス・ケイジの渾身のビビりが見れて、それで満足したのですが、ほんの序盤でしたね。

 

 あんな大きな隕石降ってきたら家が無傷で済むはずがないとか、物理的なツッコミはこの際置いといて、とにかく「浸食」されていく様子が不気味。

 ニコラス・ケイジが演じる父親は元々ちょっとずれていて、サイコホラーを感じる人もいるかもしれません。

 

 原作もオススメです。

 ちなみに、「異次元の色彩」はドイツでも映像化されていて、その日本公開が決まったそうです。

 ラブクラフト作品がどんどん、映像化されていく流れなんでしょうか?

 現在、ネットフリックスで配信中の「ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋」の5話で「ピックマンのモデル」、6話で「魔女の家での夢」の2作品を見ることができます。