anonyme cahier

四方山事

誰がための殺人

 

湿地(字幕版)

湿地(字幕版)

  • イングヴァール・E・シーグルソン
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 同タイトルのアーナルデュル・インドリダソンの小説を映画化したものです。

 物語の構成や一部原作と異なりますが、いやぁ、景色が素晴らしい。

 事件の舞台はアイスランド

 首都レイキャビクのとあるアパートで一人の老人の死体が見つかったところから物語が始まるのですが、この映画版は冒頭にとあるシーンが挿入されています。

 そもそものきっかけがこの冒頭であり、原作では描かれていないシーンであり、時系列に沿ったシーンでもあります。

 ミステリーと言ったらトリックがつきものだと思うのですが、最近英国ミステリーとこの『湿地』から始まるエーレンデュルシリーズを読んでいてその限りではないと知りました。

 犯人を追ううえで謎があればいいというかんじで、本作も「なぜ殺されたのか?」という部分が重要となってきます。

 なので、途中で犯人に気づく人もいると思いますが、じゃあラストはどうなるのか?

 そこは見てのお楽しみということで。

 

 私は先に映画を観て、その後に原作を読んで、再び映画を観ました。

 考えれば考えるほど切ないミステリーです。

 

 

「春はゆく」

 いろいろ理由があって収録からお披露目まで時間がかかってしまいました。

 そのあいだもずっと練習していたので、今と歌い方が若干違うけれどいい思い出ということで。

youtu.be

 今までの歌みたは基本的にミックスボイスなので、地声(チェストボイス)での歌みたは初となります。

 今現在、歌みたはアニソンという謎の縛りをしています。いつまで続くかはわからないです。

 地声といっても、地声迷子でして、どれが地声なのか手探り状態なのですが、トレーナーさん曰く、「裏声に近い息の多い声」だそうです。

 

 自分なりに、色々あったけれど、元気でいますという気持ちで歌いました。

 ホントにもう、気持ちが先に出るし、ハモリの音のほうを拾ってしまって主旋律間違えて覚えてるとか、勝手に音増やしてるとかポンコツですが、元気です。

映画「女神の継承」(2021)

 

女神の継承(字幕版)

女神の継承(字幕版)

  • ナリルヤ・グルモンコルペチ
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 こちらの作品はただいまレンタルのみです。

 最近の作品なので、そのうちプライムビデオ見放題に来るかもしれないですが、内容が内容だけに難しいのではないかと思います。

 

 舞台はタイ。現地のシャーマン、その代替わりの儀式が行われるのではないかということで、撮影チームはその瞬間を撮影とするが――という感じです。

 ※基本的にネタバレレビューはしないのでここまでです。

 

 最初はモキュメンタリーで話は進んでいくので、手振れなど苦手な人はご注意ください。あと、本番シーンもあります。グロテスクシーンもあります。

 

 全体を通した感想としては、アジア版「エクソシスト」。現在の技術で「エクソシスト」を制作した場合が本作ではないかと思いました。

 

 この作品とネットフリックスで話題となった「呪詛」を合わせたら最恐だと思います。

映画「アンノウン・ボディーズ」(2017)

 

アンノウン・ボディーズ(吹替版)

アンノウン・ボディーズ(吹替版)

  • ヴェルナー・デ・スメット
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 ただいま、Amazonプライムビデオで見放題の作品となります。

 

 ミステリーが好きなので、物語の始まり、首無し死体が次々と見つかるあたりで、「この作品は当たりかもしれない」と思ったんですが、まあ……それからの流れがちょっと……イマイチでしたね。

 これが日本の警察だったら、どれだけ謝罪会見しなければならないんだろうなってくらい捜査ミスが多いです。

 そんな中で、真相に近いところにいるのが主人公なのですが……こちらも難あり。なかなか感情移入できるキャラクターがいない。謎パートはすごく面白いのでもったいない。

 スッキリした結末が好きな方にはオススメしません。

 

 こちらの作品、原作があるのならば読んでみたいと思って検索したら、見つかりました。ベルギーでベストセラーになった小説がもととなっているそうですが、こちら、日本語翻訳されていないのです。

 本のほうでちゃんと説明されているかわからないのですが、映画でかなり説明が端折られています。視聴者置いてきぼりです。

 

 本当にもったいない作品。

映画「カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇」(2019)

 

 現在Amazonプライムビデオで配信されています。

 ラブクラフトの「異次元の色彩(もしくは「宇宙からの色」)」が原作です。

 

 すでに原作は読んでいて「これは怖い」と思ってたところに映画化のお話。

 ニコラス・ケイジ氏にホラーのイメージがまったくなくて、もしかしたらB級ホラーになってしまうかもしれないと思っていたのですが、個人的にちゃんとホラーでした。

 

 スペース・ホラー、コズミック・ホラーというジャンルがあるようなのですが(たぶん、「エイリアン」的なものを指すのかなと)、久々に苦手を意識しました。

 グロは元々苦手なのですが、意識的に想像することを避けているモノ、形があるようで、それを本作で認識させられたような気がします。

 

 あらすじは、森の奥の一軒家の庭に隕石が降ってくる。それを機に、庭に奇妙な植物が生えるようになり……から先はもう想像できますね。

 その一軒家に住んでいる家族がどう変化していくのか、というところがメインです。

 私的にはシャワーシーンでニコラス・ケイジの渾身のビビりが見れて、それで満足したのですが、ほんの序盤でしたね。

 

 あんな大きな隕石降ってきたら家が無傷で済むはずがないとか、物理的なツッコミはこの際置いといて、とにかく「浸食」されていく様子が不気味。

 ニコラス・ケイジが演じる父親は元々ちょっとずれていて、サイコホラーを感じる人もいるかもしれません。

 

 原作もオススメです。

 ちなみに、「異次元の色彩」はドイツでも映像化されていて、その日本公開が決まったそうです。

 ラブクラフト作品がどんどん、映像化されていく流れなんでしょうか?

 現在、ネットフリックスで配信中の「ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋」の5話で「ピックマンのモデル」、6話で「魔女の家での夢」の2作品を見ることができます。